開発者の想い
センセイメモ開発者・野口真一の顔写真

先生の味方でありたい。
だから、個人情報を持たない設計に。

センセイメモを開発した野口真一です。元PTA会長として学校現場に深く関わるなかで、先生たちの情熱と、その情熱を削っていく多忙さを、間近で見てきました。先生の事務負担を少しでも軽くしたい——その想いが、このサービスの出発点です。

  • 2019年度〜2020年度 豊島区立明豊中学校PTA会長
  • 2021年度〜2023年度 豊島区PTA連合会事務局副会長

学校現場で見た、先生たちの情熱と、通知表所見の負担

PTA会長として学校に関わっていた頃、私は先生という仕事の現場を、保護者としても、運営に携わる立場としても、間近で見る機会に恵まれました。一人ひとりの子どもを見つめ、行事に走り回り、放課後も書類に向かう。先生たちは、本当に多くの情熱を子どもたちに注いでいました。

同時に、その情熱が、膨大な事務作業によって少しずつ削られていく姿も見てきました。なかでも学期末の通知表の所見欄は、一人ひとりを思い浮かべながら書く大切な仕事でありながら、何十人分ともなれば大きな負担になります。一年の終わりに記憶をたどって書こうとしても、日々の小さな変化はどうしても薄れてしまう。「この時間を、もっと子どもと向き合う時間に戻せないだろうか」——それが、ずっと心に残っていました。

実際にPTA会長を務めていた頃には、当時の校長先生から「通知表の所見欄の作業を、各学期末から年一回に、頻度を落とせないだろうか」という打診を受けたことがあります。保護者との対話を重ね、働き方改革の名のもとに、私たちはこれを受け入れました。所見の頻度を減らすという判断に至るほど、先生方の負担が大きい——そのことを当事者として実感した経験が、いまも私の原点にあります。

先生の仕事を肩代わりするのではなく、先生の観察を、先生の言葉のまま整える。そういう道具をつくりたいと思いました。

「個人情報を持たない設計」にこだわる理由

子どもたちの情報は、何よりも大切に守られるべきものです。便利さのために児童の名前や成績を外部のサービスに預けることには、先生自身が一番のためらいを感じているはずだ——現場を見てきたからこそ、そう確信しています。

だからセンセイメモは、児童を出席番号だけで扱い、氏名・成績などを入力する欄をそもそも設けていません。メモに名前らしき言葉が混ざっても、目印の文字に変えない限り保存できない仕組みにしています。技術でできることを、まず「持たない」という方向に使う。それが、先生に安心して使ってもらうための、私なりの誠実さです。

先生が主役で、センセイメモは黒子。完成させるのは、いつでも先生です。私はこれからも、先生の味方であり続けることをお約束します。

ChatGPTなどの生成AIを所見作成に使う際の個人情報リスクについては、文科省ガイドラインの読み方をまとめた記事で詳しく解説しています。

AIに「書かせる」のではなく、先生の観察を「文章に変換する」

「通知表の所見をAIに書いてもらえたら」——そう考える先生がいらっしゃるのは、よく分かります。それだけ所見欄の負担が大きいということだからです。けれど私は、開発者として一つだけ、はっきりさせておきたいことがあります。

センセイメモは、AIが通知表の所見を勝手に書く「代筆」「自動生成」「丸投げ」のサービスではありません。AIにゼロから所見を作らせれば、そこに書かれるのは、その子を一度も見ていない誰かの言葉です。通知表は、先生がその子と過ごした一年の記録であってほしい。だから私は、AIに書かせる道を選びませんでした。

センセイメモがすることは、その逆です。先生が学期中に残してきた「今日の10秒のメモ」——日々の観察の蓄積を、AIという道具を使って、所見欄にふさわしい文章へと変換するお手伝いをします。素材はあくまで先生自身の観察。AIはそれを整えるだけで、何かを足したり、見ていない様子を創作したりはしません。最後に読み返し、手を入れ、その子の通知表として完成させるのは、いつでも先生です。

言い換えれば、センセイメモは、AIによる通知表の作成代行サービスではなく、先生の日々の観察の蓄積を、通知表の所見欄の文章に変換することをサポートさせていただくサービスです。主役は先生の観察であり、AIはそれを文章にするための道具として、先生に活用していただく。私はこの一線を、これからも守り続けます。

所見を「書いてもらう」ためではなく、先生が見てきたものを「言葉にする」ために。通知表の所見欄づくりを、控えめにお手伝いさせてください。

開発者プロフィール

野口 真一(のぐち しんいち)/1973年10月生まれ

  • 1998年 慶應義塾大学 商学部 卒業
  • 日本情報通信株式会社(NTT・IBM 関連)に勤務
  • 株式会社ミツエーリンクス 執行役員
  • 2004年 オフィストゥルーワンを設立。以後18年間、Web/LAMP 開発事業を運営(サーバ2,000台規模の管理を含む)
  • 2022年〜 フリーランスエンジニア・AI技術特化コンサルタントとして活動
  • 朝日新聞系の専門家紹介メディア「マイベストプロ東京」に AIコンサルタントとして掲載

詳しいプロフィールは 公開プロフィール(shinichi.noguchi.jp.net) をご覧ください。

先生の観察を、通知表の言葉に

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気になる点は FAQ もご覧ください。所見の書き方はブログでもまとめています。